WindowsやmacOSでのプロキシ設定は数分で終わります。システムのネットワーク設定を開き、プロキシのホストとポートを入力し、システムが対応していれば認証情報を追加して保存するだけです。その後は、ブラウザをはじめとしてシステム設定に従うものすべてがプロキシ経由で接続します。本ガイドではShifterのレジデンシャルプロキシを使い、Windows 11とmacOSの手順を順に説明します。また、認証情報、設定を無視するアプリ、オフにし忘れるといった、よくつまずくポイントも取り上げます。
ブラウザだけでプロキシを使いたいのであれば、システム全体の設定は必要以上です。Google Chromeでプロキシを設定する方法のガイドではブラウザだけで完結する方法を紹介しており、Shifterのブラウザ拡張機能を使えばChromeとFirefoxでワンクリックで設定できます。本記事は、オペレーティングシステム自体にプロキシを使わせたい場合のためのものです。
始める前に
Shifterのダッシュボードから、次の4つの情報を用意してください。
- Host:
p.shifter.io - Port:
443 - Username: プロキシのユーザー名に、必要なターゲティングオプションを追加したもの
- Password: プロキシのパスワード
ロケーションとセッションのオプションはユーザー名の中に指定します。customer-USERNAME-country-de はドイツを経由し、customer-USERNAME-country-us-city-new_york はニューヨークを経由します。この形式の各要素については、レジデンシャルプロキシへの接続方法のガイドで説明しています。
システム全体のプロキシにはスティッキーセッションを使ってください。コンピューターは同時に多くの接続を開くため、ローテーティングIPではそれぞれの接続が異なるアドレスから送信される可能性があり、ログインが切れたり、サイトに不審に思われたりします。セッションIDと秒単位のTTL(生存時間)を追加してください。例えば customer-USERNAME-country-us-sid-desk1-ttl-1800 なら、30分間同じIPを使い続けます。
Windows 11: 設定でプロキシを設定する
- 設定(Windowsキー + I)を開き、ネットワークとインターネット > プロキシ に進みます。
- 手動プロキシのセットアップで、プロキシサーバーを使用するの横にあるセットアップをクリックします。
- プロキシサーバーを使用するをオンにします。
- プロキシIPアドレスに
p.shifter.io、ポートに443を入力します。 - 任意: 除外の入力欄に、プロキシを経由させないアドレスをセミコロンで区切って入力します。例えば
localhost;127.0.0.1;*.localのようにします。プリンターやルーターに引き続きアクセスできるよう、ローカル(イントラネット)のアドレスにはプロキシサーバーを使わない(Don’t use the proxy server for local (intranet) addresses)にチェックを入れます。 - 保存をクリックします。
Windows 10でも経路は同じ(設定 > ネットワークとインターネット > プロキシ)ですが、スイッチと入力欄は「セットアップ」ボタンの奥ではなく、ページ上に直接表示されます。
Windowsでのサインイン
Windowsのダイアログには、ユーザー名やパスワードの入力欄がありません。アプリがプロキシ経由でトラフィックを送ると、プロキシが認証情報を求め、アプリがそれに応える必要があります。EdgeとChromeはサインインのプロンプトを表示するので、ターゲティングオプションを含む完全なプロキシのユーザー名とパスワードを入力してください。このようなプロンプトを表示できないアプリは、そのまま接続に失敗します。Windowsのシステムプロキシが「ブラウザでは動くのに他では動かない」最もよくある理由はこれです。
また、Windowsの設定はHTTPプロキシ向けである点にも注意してください。ShifterのゲートウェイはSOCKS5にも対応していますが、システム設定ではHTTPを使ってください。
Windows: コマンドラインとWinHTTP
設定のページで構成するのは、ブラウザやほとんどのデスクトップアプリが読み取るプロキシです。一部のWindowsサービスは、独自のプロキシ設定を持つWinHTTPという別のスタックを使用します。ユーザーのプロキシ設定をこちらにコピーするには、管理者としてコマンドプロンプトを開き、次を実行します。
netsh winhttp import proxy source=ie
netsh winhttp show proxy で確認し、後で削除するには netsh winhttp reset proxy を実行します。ほとんどの人には必要ありません。特定のサービスがプロキシを無視する場合にのみ変更してください。
curl、Git、pip、npmなどのコマンドラインツールは、どちらの設定でもなく環境変数を読み取ります。1つのPowerShellセッションだけで使う場合は次のようにします。
$env:HTTP_PROXY = "http://customer-USERNAME-sid-desk1-ttl-1800:PASSWORD@p.shifter.io:443"
$env:HTTPS_PROXY = $env:HTTP_PROXY
これらの変数はウィンドウを閉じると消えます。通常はそれで問題ありません。パスワードに含まれる @、:、/ はパーセントエンコードしてください。そうしないとURLを解析できません。
macOS: システム設定でプロキシを設定する
以下はmacOS Ventura以降の手順です。それ以前のバージョンでは、同じオプションがシステム環境設定 > ネットワーク > 詳細 > プロキシ にあります。
- システム設定を開き、ネットワークをクリックします。
- Wi-Fiなど使用中の接続を選び、詳細をクリックします。
- プロキシタブを開きます。
- **Webプロキシ(HTTP)**をオンにします。サーバーに
p.shifter.io、ポートに443を入力します。 - プロキシサーバーにはパスワードが必要(Proxy server requires password)をオンにして、完全なプロキシのユーザー名とパスワードを入力します。
- **保護されたWebプロキシ(HTTPS)**をオンにして、同じサーバー、ポート、認証情報を入力します。
- 任意: これらのホストとドメインはプロキシ設定を使用しない(Bypass proxy settings for these hosts & domains)に、ホストをカンマで区切って追加します。例えば
localhost, 127.0.0.1, *.localのようにします。 - OKをクリックします。
Windowsと異なり、macOSはプロキシのパスワードを保存してくれるため、Safariを含め、システムのネットワークAPIを使うアプリは入力を求めずにサインインできます。
Macのプロキシ設定は、1つのネットワークサービスに属します。Wi-FiからEthernetに切り替えたり、USBネットワークアダプタを接続したりすると、Wi-Fiで設定したプロキシは引き継がれません。使用する接続ごとに手順を繰り返してください。
macOS: コマンドライン
networksetup ツールを使うと、ターミナルから同じオプションを設定でき、スクリプトに便利です。まずネットワークサービスを一覧表示します。
networksetup -listallnetworkservices
次に、サービス名を指定してWebプロキシと保護されたWebプロキシを設定します。
networksetup -setwebproxy "Wi-Fi" p.shifter.io 443 on USERNAME PASSWORD
networksetup -setsecurewebproxy "Wi-Fi" p.shifter.io 443 on USERNAME PASSWORD
on は認証をオンにします。結果を確認するには networksetup -getwebproxy "Wi-Fi" を、システムが実際に使用している設定を見るには scutil --proxy を実行します。シェルの履歴に残るコマンドに本物のパスワードを入力するのは避けてください。
どのアプリがシステムプロキシに従うか
最も混乱が生じやすいのがこの点です。システムプロキシはアプリが読み取ることのできる設定であり、すべての接続を強制的に通すトンネルではありません。
| 通常はシステムプロキシに従う | 通常は従わない |
|---|---|
| Safari、Edge、Chrome | コマンドラインツール(環境変数を使用) |
| Firefox(「システムのプロキシ設定を利用する」に設定されている場合。これがデフォルト) | 多くのゲームやP2Pアプリ |
| システムのネットワークスタック上に構築された多くのデスクトップアプリ | 独自のプロキシ設定を持つアプリ |
| アプリストアと一部のシステムアップデート | 一部のバックグラウンドサービス |
マシン上のすべての接続を別の場所から送信する必要があるなら、それはVPNの役割に近いものです。ブラウジング、テスト、現地訪問者としてのサイト確認には、通常はシステムプロキシかブラウザ拡張機能のほうが適しています。もうひとつ注意点があります。アップデートやクラウド同期などのシステムトラフィックもプロキシに従う場合があり、レジデンシャルのトラフィックはGB単位で課金されるため、作業が終わったらプロキシをオフにしてください。
動作確認
ブラウザでip-info.comを開いてください。自分のものではなく、プロキシのIPアドレス、国、ネットワークが表示されるはずです。ユーザー名でロケーションを指定した場合は、それと一致しているか確認してください。Windowsでは、最初に読み込むページでサインインのプロンプトが表示されるはずです。macOSでは、プロンプトなしでページが読み込まれるはずです。
トラブルシューティング
ブラウザが何度もパスワードを求めてくる。 認証情報が拒否されています。パスワードを確認し、ユーザー名のターゲティングオプションが正しいスペルでハイフンでつながれているか確認してください。407プロキシ認証エラーの修正方法のガイドで、すべての原因を順に解説しています。
ブラウザは動くが、別のアプリが動かない。 そのアプリはシステムプロキシを無視しているか、サインインの要求に応えられません。アプリ内にプロキシのオプションがないか探すか、コマンドラインツールであれば環境変数を使ってください。
ページの読み込みが遅い、またはログインが切れる。 おそらくローテーティングIPを使用しています。セッションIDとTTLを追加して、アドレスが変わらないようにしてください。
何も読み込まれない。 コンピューターがプロキシに到達できていません。ホストとポートを確認し、別のネットワークで試してください。一部のオフィスや公共のネットワークは、外向きのプロキシ接続をブロックしているためです。
プロキシをオフにする
Windows 11では、ネットワークとインターネット > プロキシ に進み、プロキシサーバーを使用するの横にある編集をクリックしてオフにします。WinHTTPを変更した場合は、管理者として netsh winhttp reset proxy を実行します。
macOSでは、ネットワーク > 詳細 > プロキシ を開き、Webプロキシと保護されたWebプロキシをオフにしてOKをクリックします。ターミナルからは、networksetup -setwebproxystate "Wi-Fi" off と networksetup -setsecurewebproxystate "Wi-Fi" off で同じ操作ができます。
1回のセッションではなく数日から数週間にわたって同じ都市とネットワークが必要な場合は、ISPプロキシを検討してください。各プロキシは請求期間中ずっと、選んだ都市とISP(ASN)にとどまります。
まだプロキシの情報をお持ちでない方は、無料トライアルを始めてください。3日間で100 MBのResidential Proxies、または最大10 IPまでの1日分のISP Proxiesがあり、本ガイドのすべての手順を試すのに十分です。